TOEFLの攻略法

アメリカトップのビジネススクールの出願に最低限必要とされるのがTOEFL110点。私はTOEFLの英単語帳をやり始めてから、ちょうど一年目で110点 (R,L,S,W =29,28,24,29) 、13か月目で113点 (R,L,S,W =30,28,27,28)  を取得しました。

無駄なこともたくさんやりましたが、自分自身で試行錯誤を繰り返す中で、最終的に目標点に到達できました。今回はこの過程で私が編み出した効率的な得点アップの方法をご紹介したいと思います。前提としてTOEFLで最低800点台を取ることができる、基礎が固まっている方を対象とします。(でないと、TOEFLは難易度が高く前に進むことが出来ません。)

今回ご紹介するやり方は、効率的と言ってもそれなりの覚悟が必要なのので、まったりやりたい方には馴染まないと思います。ただ、気合入れてやる分、4技能の底力は間違いなくアップするでしょう。

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具体的な学習法

単語、文法を一気に詰め込んだ後は、韓国系の少し難しめの模試をひたすら解き、復習しまくる。これだけです。アメリカのトップMBA受験者の間では長年ノウハウが蓄積され、TOEFLの攻略法はよく知られています。Andyさんのブログに紹介されている韓国本を徹底的にやりまくるだけで、間違いなく点は上がります。

単語帳は、TOEFLのものであれば何でもいいですが、私は林功氏の必須英単語5600をやりました。巷では、3800語の単語帳が有名ですが。

リーディングの学習に際し、単語や文法の基礎が出来ていないと極めて非効率ですので、そちらの学習法については、私の以前の投稿を参考にしてください。

【リーディング対策】

具体的な学習法については、こちらをご一読ください。問題集には、本番形式の良質な韓国本を使用しました。本番より少し難しいため、高地トレーニングとして最適です。日本の出版社のものは問題の傾向が本番と異なること、量が少ないことからあまりお勧めしません。私は最初2~5割程の正答率で心が折れそうでしたが、

①毎回必ず時間を計り、制限時間を守って解くこと

②次に、制限時間を無視して、自力で全ての問題を解くこと

③ 各設問の全ての選択肢を1つ1つ丁寧に、なぜ正解だったのか、なぜ間違ってしまったのか、なぜ選ぶべきでなかったのかを吟味し、設問を完璧に理解すること(他人に明確に説明できるレベルまで突き詰めること)

④本文、例文、選択肢の文章を完ぺきに理解すること(*以前の記事でも紹介しましたが、ここで言う「本文を理解できる」の意味は、いちいち日本語に訳すまでもなく、概念として瞬時に理解できるということです。つまり、単語の暗記と文法の習得と同じレベル感です。一文読んだあと、理解するのに数秒かかっていてはダメです。文字通り、読んだ瞬間に概念を理解できなければいけません。 )

⑤知らない単語があったら全て丸暗記すること

⑥最後に問題文をもう一度読んで問題を解いてみること

⑦問題集1冊を最低3周程度こなすこと。制限時間内に間違いなく解答出来るまでやり込むこと

を徹底することで、最終的に満点がとれるようになりました。 問題集は最低5冊以上、各4~7周程度やれば殆どの方は満点近くとれると思います。

尚、 漫然と新聞記事や本を多読することは学習効果の観点からお勧めしません。問題集を解く際には、時間内に各設問・各段落を集中して読むことが求められますが、ランダムに記事を読む時には緊張感がなくなり、どうしても集中力が低下してしまいます。

また、ランダムな記事の購読では、自分の好きなトピックに学習分野が隔たってしまいがちです。問題集の方が幅広いトピックをカバーできる利点があります。

【リスニング対策】

本番形式の問題集(韓国製のもの)を解きまくりました。リーディングと同様徹底した復習がリスリング力向上のカギで、学習のアプローチに大差はないと思います。

リスニング力が向上すると聞いた内容が頭の中に定着するようになるため、メモの取り方にはあまり神経質にならなくて良いと思います。私はメモ取りは多すぎず少なすぎずといった感じで、リスニングに支障のない程度やってました。

なお、読解力向上がリスニング力向上にもつながります。スピーキング力向上もリスニング力向上につながります。

【スピーキング対策】

本番形式の問題集(韓国製のもの)を解きまくりました。最初は何をしゃべっていいかわからないと思うので、Andy先生のブログ(http://andymina.blog136.fc2.com/)のテンプレートを利用するなどして、紙にスピーチの原稿を書いて、淀みなく完璧に話せるまで訓練します。言葉に少しでも詰まったり、濁音が入ったらやり直します。

様々なトピックに関し、30秒から1分程度(プレゼンの練習だと5分程度)淀みなく喋ることが出来るよう訓練します。 1つお題が終わったらまた次という感じで、これを延々とループします。 「もういっちゃったレベル」までやり込むことで、「スピーキングをカラダで覚える」感覚を身に着けます。

私は毎回iPhoneに自分のスピーチを録音して聴き返し、「意味不明な間」とか、「あー」とか「えー」とか言ったキモチの悪い音が一切入らないレベルまで練習しました。

日本人のアクセントはクセが強く、あまり強すぎるとネイティブ(特にジャパニーズアクセントに慣れていない人)に伝わらないので、自分なりに試行錯誤を繰り返して矯正するようにしました。Youtubeなどで、ネイティブの動画を参考にするとよいと思います。

~15点くらいまで上げるのが一番しんどかったですが、これを続けているとどんな話題でも(でまかせで)ある程度しゃべることが出来るようになり、途中からテンプレートは殆ど使わなくなりました。TOEFLの試験において内容は大して重要視されていないので、とにかく喋りまくることを意識しました。少し難しい単語やイディオムを流暢に使いこなすと印象が良くなるみたいです。これで27点取れました。

TOEFLのスピーキングでは、会話というよりはスピーチの能力が問われています。従い、英会話学校でネイティブと会話の練習をするよりも、自宅でインプット・アウトプットの自主練を行い、あるお題について一人で喋り続ける能力を鍛える方が効率的だと思います。

300個レパートリーがあれば、お題300個については、スムーズに会話が出来るようになります。例えば、初対面の人と喋る内容は大体決まっているので、そういった身近な話題から始めると良いと思います。繰り返しで恐縮ですが、もう「イッちゃったレベル」まで到達し、「体で覚える感覚」を身に着けることが目的です。丸暗記ではなく、その先のレベル感を目指していきましょう!

英会話学校などで、高い料金を払って、ネイティブとただ漫然と英会話するよりは、こちらの方が100倍英会話が上達すると思います。英会話学校を使うにしても、自主トレで基礎を鍛えた後のアウトプットの場として活用した方が有効ではないでしょうか。

【ライティング対策】

まず読解力とリスニング力の底上げを行い、Andy先生(http://andymina.blog136.fc2.com/)のテンプレートを覚えました。その後は韓流の問題集で演習だけしました。

Integrated taskは、試験中リスニングで得られた情報をテンプレートに足しこむだけのアタマを使わない単純作業なので、得点し易い気がします。読解力とリスニング力さえあれば、あとは慣れるだけです。

Independent taskでは、テンプレートに情報を足しこむ際、 導入部や3つの本論をどういう切り口で展開し、どういう構文を使うか考える必要があります。多少アタマを使うので少しだけ難易度が高い気がします。

難しい単語や高度な構文を入れると得点が上がりやすいようなので、私はリーディングのテキスト等で使えそうな単語、構文を見つけたらライティングで使うよう意識をしていました。

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