アメリカ主要50都市の家賃をまとめてみた

2019年11月のデータを表にまとめました。

アメリカの東海岸、西海岸、中西部に住んできましたが、メジャーな都市部では日本に比べてかなり家賃が高いと感じます。一方、移民すら見かけないような田舎に行くと家賃が安くなります。例えば、カンザスシティのウィチタでは、1ベッドルームの月家賃相場が628ドル、2ベッドルームの相場が777ドルと、サンフランシスコの2割以下になっています。

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サンフランシスコの家賃が高すぎる

1ベッドルームの(リビングと寝室)平均相場が3,513ドルで、日本円で40万円近くします。2ベッドルームの平均相場は4,597ドル(なんと日本円で50万程度!)普通の人は、郊外に出るなり、ルームシェアするなりしないと生活できません。

なぜサンフランシスコの家賃は高いのか

一言で説明すれば、供給に対し需要が大きいからということになります。需要サイドと供給サイド両方に問題があるようですので簡単に整理したいと思います。

需要

巨大テクノロジー企業の集積地で、 世界一ビリオネアの多い町のひとつとも言われているように、 テック長者や高給のソフトウェアエンジニアなどが無数に存在しており、家賃高騰の要因の一つになっています。この地域では年収数千万円なんてザラですので、家賃が高くても払える人がゴロゴロいます。

供給

住宅供給を抑制する要因がいくつか存在します。

  1. 半島で土地が不足しており、住宅を増やすには物理的限界がある。
  2. 景観や歴史的建造物保護を目的とした規制によって、住宅開発が制限されている。

高層ビルが乱立する「マンハッタン化」の恐れから、景観保護を目的として1980年代に日照権が定められました。具体的には、公共の公園や広場が1時間以上日陰になってしまった場合、原因となった高層ビルは違法建築となります。また、 殆どの場所で40フィート(約12メートル)以上の建物が建てられません。歴史的建造物の近くや住宅街でも規制があり、開発が進まない状態となっています。

ダウンタウンでは、高層ビルを建てることで土地を有効活用する試みが進められていますが、開発の余地が限られてきています。その他の地域は、規制緩和に積極的でないことから、問題解決はなかなか困難という状況が続いています。近年は、対策として家賃値上げ規制などを導入することで、何とか家賃を抑えることが出来ており、直近3年程度は横ばいで推移しています。

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