イェール大学バイネッキ図書館

1963年10月に開館した世界最大の貴重書・原稿・写本専用図書館。かの有名なプラザホテルの共同創業者バーナード・バイネッキの息子の寄付で設立され、現在では年間来客数が20万人にも及ぶほど有名な図書館となりました。館内中央のガラス張りの書庫の蔵書数は18万で、地下の書庫には100万を超える書物が保管されています。加えて、図書館外に保管されている原稿・写本は7百万以上にも上ります。コレクションの中でも、未解読文字や奇妙な絵で知られる古文書ヴォイニッチ手稿、世界に48現存するグーテンベルク聖書活版印刷技術を用いた西洋初の印刷聖書)が知られています。

内部のガラスで囲われた本棚は6階で、窓なしのデザインになっています。中庭には、イサム・ノグチ李香蘭の元旦那)の彫刻「The Garden (Pyramid, Sun, and Cube)」があります。

グーテンベルク聖書
解説

設立当初は、アメリカ文学、西アメリカ、ドイツ文学のコレクションが中心でしたが、後に1800年以前に印刷された書物は全てバイネッキ図書館に集められるようになりました。以前は、ラテンアメリカの本は1751年以前、北アメリカの本は1821年以前、アメリカ合衆国で印刷された新聞・ビラは1851年以前、ヨーロッパの小冊子・パンフレットは1801年以前といった感じで古く希少価値の高いものが集められましたが、現在は、時代を問わず古代のパピルスから中世の写本、現代作家の手紙、詩集、美術書、地図、写真、ポスター、絵画などが集められています。仕掛け絵本、飛び出す絵本、覗きカラクリ、パノラマなど一風変わったものもあります。

貴重な文献が大量に蔵書してあるものの、外部持ち出しが不可であることから、図書館には年間1万件もの研究訪問があり、うち半分はイェール大学とは関係のない研究者によるものです。古地図ディーラーであるエドワード・フォーブス・スマイリー三世の高額窃盗事件の後は、カメラでの監視が強化され、書庫への立ち入りも閉架式になったことで事実上禁止となりました。

白く見える外観は、宝石箱と呼ばれるほど美しい構造になっています。32ミリまで削られた半透明・縞模様の大理石と花崗岩でできていますが、晴れの日には、太陽の光が薄い大理石を通り抜け、館内がかすかに黄金・琥珀色に照らされます。これは、読書するための明かりの確保と、日光からの蔵書の保護を意図してデザインされたものです。また、晴れた日には四方の支柱が見えず、建物が浮いて見える設計になっています。

話が少し逸れますが、バイネッキ家のご子息はイェールに入学するのか、私のクラスにもバイネッキ家の娘さんがいました。アメリカの超名門高校出身で私とは住む世界が全然違いますが、すごく感じが良く、見た目も普通で親しみ易い雰囲気でした。

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