
味、食感、風味までも本物の肉を目指す植物性代替肉スタートアップ「ビヨンドミート」。マイクロソフト創業者ビル・ゲイツが出資していたことでも知られてていますが、2019年5月に米国NASDAQ市場に上場し、現在も事業拡大中。アメリカ国内のスーパーであれば、ビヨンドミートの人工肉が肉売り場に置いてあることが多いです。私の近所スーパーでは、ビヨンドミートのバーガーパティ、ソーセージ、ひき肉が売られています。
今回は、「ビヨンドビーフ(ひき肉)」を買ってハンバーグを作ってみました。


【目次】
肉の原料・成分
公式ホームページによれば、肉の基本的な成分はタンパク質、脂肪、ミネラル、炭水化物、水分で、ビヨンドミート社はこれら5つの成分を植物から抽出し加工することで人口肉を製造しています。
1.タンパク質
エンドウ豆、青小豆、ソラマメ、玄米、ヒマワリなど様々な原料から抽出しており、本物の肉と同程度かそれ以上のタンパク質が人口肉には含まれています。
2.脂肪
ココアバター、ココナッツ油、ヒマワリ油、菜種油を使用することで、飽和脂肪酸は少ないものの、ジューシーな人口肉に仕上げています。
3.ミネラル
カルシウム、鉄分、塩分、塩化カリウムを使用することで、肉に含まれる栄養分と肉の味を再現しています。
4.風味と色
遺伝子組み換え作物を使うことなく、サトウダイコンやリンゴといった自然の植物・果物を使用しています。
5.炭水化物
各原料をつなぎ合わせ、肉のような触感を出すために、ポテト由来のでんぷんや、食物繊維由来の成分を使用しています。

人口肉ハンバーグの調理方法
1.下準備
マッシュルーム、玉ねぎ、ニンニクをみじん切りして、しっかり火が通るまでサラダ油で炒めます。


2.ひき肉をこねる
袋を開けると死んだ動物の肉みたいな物体が。。。これを取り合えずこねると、何やら変な臭いがしてきました。嗅いだことあるような、ないような。肉の臭いではありません。中には、白いブツブツしたものが入っており、この段階では肉っぽくありません。


3.塩コショウして、仕込んだ炒め物と卵を混ぜてみる




4.なんだか生地が緩かったので、少し小麦粉(パン粉の代わり)を入れる



5.肉をハンバーグっぽくして、焼く
強火で2分程度焼いたら焦げ目が入りました。その後は蓋をして加熱し続けましたが、普通の肉よりも油が跳ねる気がします。卵が入っているので加熱時間を長めに20分程度としたら、見た目はハンバーグっぽく仕上がりました。




ビヨンドミート人工肉の味
食べる前は、所詮は肉もどきだろうと懐疑的だったのですが、食べると普通に肉でした。独特の香りと肉の結合が弱い点が本物の肉と違いますが、何も知らずに肉として出されたらわからないかも。もちろん本物の肉の方が美味しいですが、私が今まで食べてきた肉もどきやソイミートとは次元が違いました。また、翌日弁当に入れて会社で食べたのですが、冷えた状態で比べると本物のハンバーグと大差ないかも。ただ、独特の風味・ニオイが気になって駄目だという人も私の周りにはいます。本物の肉に追いつくように頑張ってほしいです。

