ポートフォリオの損益を確認する頻度が高すぎると、非合理的な投資行動をとってしまう説

前回ご紹介した本で、投資家の近視眼的な行為(Myopia)に焦点を当てた内容がありましたので、簡単にまとめてご紹介したいと思います。

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賭けの実験

実験はくじ引きの賭けに関するものです。参加者は、学生とプロのトレーダー。9ラウンドの賭けで、参加者には毎回100ドル与えられ、実際賭ける金額を決めます。勝てば賭け金の2.5倍が与えられ、負ければ賭け金全額が没収されます。 ゲームの進行は、2パターンに分けられます。

1パターン目

参加者は、各ラウンド毎に賭け金を決めます。合計9ラウンド行います。

2パターン目

参加者は、3ラウンド毎に賭け金を決めます。合計9ラウンド行います。

実験の結果

学生

  • 1パターン目(高頻度の賭け。1ラウンド毎の賭け):$51
  • 2パターン目(低頻度の賭け。3ラウンド毎の賭け):$62

トレーダー

  • 1パターン目(高頻度の賭け。1ラウンド毎の賭け):$45
  • 2パターン目(低頻度の賭け。3ラウンド毎の賭け):$75

学生・トレーダーともに、1パターン目(高頻度の賭け)において、低い金額を賭けるという結果になりました。また、金額の差がプロのトレーダーに顕著に表れています。これは、投資家によくみられる近視眼的な行動(Myopia)であり、ポートフォリオの損益を見すぎる投資家の投資意欲が、低い傾向にあるというものだそうです。つまり、ポートフォリオの損益を見すぎることで、投資家は非合理な行動をとってしまうということ。

本書では、ファンドマネジャーが長期的にバリューを生み出す株式を選び出すことができるのであれば、 ポートフォリオの損益を頻繁に確認する行為はナンセンスで、破壊行為だと批判しています。多くの投資家がこのような行動をとってしまいがちですが、長期的な投資家にとっては害しかないと。

人間のバイアスとそれが投資家の行動に与える影響には非常に興味があるので、今後も記事にしていきたいと思います。

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